コロナショックや中東原油減産の不調のためとうとうNY原油先物市場での原油価格がマイナスの価格になりました。
この価格の意味はコロナウイルスによる経済活動の自粛で原油の需要が激減し今後の需要回復がいつになるか見通せず保管コストがかかり原油を保有しているだけでキャッシュが飛んでいくのでお金を払ってでも原油を処分したいという流れの現れと言えそうです。
こんなことは前例になく本当に前代未聞です。
いくらコロナウイルスによる経済活動の自粛が続いているとは言っても原油は生活必需品であり取引価格がマイナスというのはさすがに下げ過ぎです。
いずれこのような価格は是正されるはずなので今のうちに原油ETFでも買っておこうかと思ったもののやはり現在の社会情勢を考えると手を出すのは恐ろしいものがあります。
ここで買いを入れた人も中にはいるのかもしれませんがちょっと私にはそこまで勇気はないですね。
とはいえ環境保護の流れで脱石油に向けた取り組みは進んでおりもしかしたら今世紀中に平常時でも今現在のコロナウイルスにより激減した水準の原油需要と同程度の需要水準になっているかもしれません。
内燃機関の発達で20世紀は石油が必需品となり今もなお世界経済に原油相場は大きな影響を与えていますが50年後はどうなっているでしょうか…
