1481ページ目 岸田訪米 2024

日米首脳会談が行われました。

内容については日経記事「首脳会談・共同記者会見」の内容を見る限り主に対外進出を図る中国とウクライナ侵攻で旧ソ連時代の勢力圏を取り戻そうとするロシアに対するけん制を目的とした防衛協力、日米同盟の強化がメインとなっています。

なお経済安保関係での投資促進だとか日鉄によるUSスチール買収の件も盛り込まれています。

 

不穏な国際情勢、特にロシアと中国の動きは冷戦時代に逆戻りするかのようなものです。

日米安保は元々対共産圏に対する軍事同盟であり元々の目的に再び戻ってきた感があります。

やはりというべきかさっそく中国が強い不満を示しています(共同通信記事「中国、日米首脳会談に「強烈な不満」表明」ヤフーニュース)。

内政干渉も何も台湾は台湾、中国は中国です。

今のところは台湾を正式な国家として扱う国はそう多くないですが事実上独立した統治が行われてますしさすがに中国の所属地域として台湾を扱うわけにはいきません。

ただこの話は今に始まったことでなく水平線が続くでしょうね。

それを無理やりどうにかしようとしそうだからこその日米首脳会談だったのですが。

 

大企業に影響しそうなテーマもありますがこのあたりは日米両国の大企業が働きかけたんでしょうね。

日米共同記者会見の話もあるので補助金をもっとよこせと日本の大企業あたりは言い出しそうです。

とはいえ米国との同盟を強化する上で日本の防衛力の強化も必要になるということで米国からの兵器調達だとか防衛予算の増額の話にもつながってきます。

防衛増税の話はどうするのか?

すでに子育て支援金で消費税0.8%分に相当する実質的な大増税をごり押ししており(ダイヤモンド記事「子育て支援金は「消費税0.8%分」のステルス増税だ!現役世代は政府のATMじゃない」)経団連が主張するような広く薄くの増税で防衛費を賄うのは無理です。

朝鮮戦争時代には特需が発生して戦場の後方にいる日本企業は大儲けしてますがロシアのウクライナ侵攻でも原油価格上昇で住友化学は過去最高水準の大儲けを出し配当金も増額しています。

有事の際に焼け太りする大企業こそ防衛費の増額分を負担しなければなりません。

 

さて外交の岸田を自任する岸田上等兵ですが今回の訪米はご満悦だったようです(日刊スポーツ記事「岸田首相発言にSNS猛批判 米議会での「すてきな拍手」発言トレンドに「何言ってんの?」」ヤフーニュース)。

米国で歓迎されるのはある意味当然、兵器調達とか同盟強化で米軍の負担を減らしてくれると言ってるんですからね。

しかし国内的に他にもやることはある、上述の記事でも裏金問題の話が上がっていますが説明責任が果たされず岸田上等兵の処分は全くなかったわけですしこんな状況で一体岸田上等兵の何を褒め称えろと。

物価上昇だって23か月続いています(日経記事「賃金増、物価になお追いつかず 実質賃金23カ月マイナス」)。

ここまで長期間実質賃金の下落が続いたのは失われた30年でもリーマンショック時しかありません。

3月になって物価上昇が止まったとか物価上昇を上回るほどものすごい賃上げが実施されたといった話は聞いていませんので3月も実質賃金減少は続く、まるまる2年間実質賃金減少が継続してごく一部の大企業以外はリーマンショック時以上に一般国民は貧しくなったという状況になります。

実質賃金の上昇は夏以降といった見方もありますが(時事通信記事「【図解】実質賃金、プラスは夏以降か=リーマン時に並ぶ23カ月連続減―2月調査」ヤフーニュース)所得税減税で一瞬だけ実質賃金が上がっても円安でまた逆戻りという可能性もありますし実質賃金が下落し始めた23か月前の水準にはいつ戻るかも不明です。

そんなところに消費税0.8%増税に相当する負担を増やしてきたわけですから拍手じゃなくてブーイング、辞めろコールの嵐になるのは当然というものです。

年金暮らしの高齢世帯にしたって貰い過ぎと言われていますが実際のところはかなり厳しいです。

マクロ経済スライドとか発動してますし介護保険料とかも上がってますからね。

少子化支援金の負担で高齢世帯は少ないから問題だと言っても実際にはカネがない、特に高齢女性の4割が貧困というデータもありますので(朝日新聞記事「高齢単身女性の4割貧困、男性上回る 現役ひとり親世帯と同水準」)現役か否かにかかわらず富裕層や大企業以外の世帯から奪うのは大問題です。

内閣支持率はまた過去最低を更新し16.6%となりましたが(時事通信記事「内閣支持16.6%、過去最低更新 裏金処分「軽い」5割超―時事世論調査」)おいこら岸田上等兵、お前国内で総スカンだから訪米で息抜きしようと思っただろ。

まったく冗談じゃありません。

バイデン大統領は高齢で言い間違えなど健康不安があって実際のところトランプに勝ったとしても今後4年間大統領を継続できるかどうか不透明な部分もありますが岸田上等兵が首相の座に座り続けるのは日本の一般国民にとって非常に苦しいものがあります。

日米安保で負担を米国と分かち合うと言っていますがその米国の負担を分かち合って日本に持ってきた分の負担はどこに押し付けるのか。

上述の通り一般国民にはカネがもうありません。

しかし大企業は使っていない現金が350兆円もあって企業献金もがっつりやって昨年も防衛費増税から逃げました。

分かち合いが大事だと考えるなら国際的な話だけでなく国内の格差問題についても当然岸田首相や岸田首相の後任は是正する必要があります。

拍手の後はブーイングの嵐が待っていますが1ドル153円の円安で一般国民の生活はとても困っています。

電気代ガス代の補助金も夏には終了ですが一般国民の生活防衛についてはどうするのかについての説明もぜひ聞きたいものですね。

 

 

それにしてもバイデン大統領、大丈夫なんですかね。

この人、世界各国の首脳の名前をたびたび言い間違えてますが大統領を継続できるのか?

言い間違えと言えば岸田首相が非常に失礼な言い間違えをしてましたね(ゲンダイ記事「岸田首相が痛恨ミス! 日米首脳会見で「同盟国である中国」と言い間違え、国賓待遇で大ポカしちゃった」ヤフーニュース)。

準備が足りなかったのか英語が苦手だったのか。

ただ岸田首相についてはそんなことはなかったようで今回の訪米は相当入念に準備を重ねていることが明らかになっています(FLASH記事「岸田首相、訪米前に「英語の演説」練習報道…実際のところ、どれくらい英語ができるのか、専門家の判断は」ヤフーニュース)。

それに岸田首相は親の転勤で一緒に米国に付いていき米国の公立小学校で小学校1年生から3年生まで学んでいます。

基本的に日本人がいない環境において英語で生活しており今更英語ができないということは考えにくいです。

それに岸田首相だって当選10回目の政治家です。

演説だったら日本語でも英語でもそつなくできるというかできなくては務まらないですがさすがに重要な場面で重要なワードを素で間違えるというのはあり得ません。

もし本当の本当に素で間違ったのだとしたらアウトですが何か別の意図があって敢えて間違えた可能性が脳裏をよぎりました。
他の部分には特に問題がない、議会での演説もジョークの連発で好評だったそうで(朝日新聞記事「岸田首相の米議会演説、ジョークは好評 ウクライナでは温度差あらわ」)同盟国を言い間違えた件はどうも白々しさを感じるんですよね。
バイデンにせよトランプにせよヒラリーにせよ高齢過ぎてこの人たちが世界最強の覇権国家アメリカ合衆国の舵取りを担うのは不安でしょうがないのですがジャパンのキシダも大事な場面で大間違いをするのだからバイデンの言い間違えも認知症じゃなくって健康な人にもよくある普通の間違えだと言い出す米国人もいるかもしれません。

岸田首相からすればme too me too、とでも言いたかったんですかね。

蜃気楼のme tooを思い出しちゃいましたよ。
しかしわざと言い間違えるような忖度はむしろ先方に失礼だと思うのです。

あるいは高齢批判、認知症の疑いを払拭したいのでわざと言い間違えをするように先方からお願いでもされたのか?
そんなお願いを聞いてわざと泥をかぶるのもどうかと思います。

そこまでして米国の支持を得て総理大臣の座にしがみつきたいか。
恥ずかしい演説をしないでほしいのですが。

高齢のバイデンに対する心遣いだったとしても現職の大統領に過剰な忖度をするのはいかがなものか。

そこまでしなければならないほど老いているのであればやはり大統領をもう一期やるのは難しいと思うのです。

もう休ませてやるのも本人のためでもありますがといって他に民主党の有力な候補がいないから困っているというのが米国の民主党の事情なんでしょうね。

いったんバイデンを再選させてから任期中に何かあった場合の対応を今必死で考えているところでしょうか。

いや本当にどうするんでしょうね。

日米首脳会談で取り巻きの官僚の面々も大勢付いていったと思いますがその辺の話はちゃんと打ち合わせしてきたか?

一般国民からひたすらカネを巻き上げる悪だくみなんてやってる場合じゃないと思うぞ。

今年のバイデン対トランプの勝負も非常に気になるところですが有事の際に後継者が誰になってどういう体制で進めていくのかについても気になるところです。