1450ページ目 はしか上陸

はしかの感染が相次いでいます。

都内でも外国から帰国した男児の感染が確認されています(TBS記事「都内在住の5歳未満の男の子が「はしか」感染 先月末に南アジアから帰国 東京都発表」ヤフーニュース)。

はしか、正式には麻疹ウイルス感染症厚労省のサイトでは症状について「感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。2~3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発疹が出現します。 肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1,000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。死亡する割合も、先進国であっても1,000人に1人と言われています。その他の合併症として、10万人に1人程度と頻度は高くないものの、麻しんウイルスに感染後、特に学童期に亜急性硬化性全脳炎(SSPE)と呼ばれる中枢神経疾患を発症することもあります。」と解説されています。

かなり辛い症状ですが感染力に関しても「麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症として知られています。麻しんウイルスの感染経路は、空気感染、飛沫感染接触感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播し、その感染力は非常に強いと言われています。 免疫を持っていない人が感染すると、ほぼ100%発症し、一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。」と解説がありました。

2007年2008年あたりではしかが流行し特に2008年には国内で1万人以上の感染者が発生しました。

このため学校での予防接種を開始しその後はしかの流行は収束したのですが中高年は学校でワクチンの接種が義務でなくはしかにかかったことがない人もおり今回のはしか上陸ではしかが流行した場合は感染リスクが高くなります。

該当する人はかかりつけ医に相談することが推奨されていますが感染力についての説明を読む限りコロナ以上に感染しやすく近寄っただけで感染リスクが生じるということならワクチンは接種した方がよさそうですね。

国立感染症研究所もQ&Aでマスクではしかの感染を防ぐのは困難と言っています。

ただこれまではしかに感染したかどうかわからず免疫力があるかどうか不明、任意で昔ワクチンを接種したが一回しか受けておらず免疫力が維持されているかどうか不明といったケースも考えられます。

そういう場合は親に聞けばはしかの看病の苦労話だとか予防接種記録が思い出の記録として出てくるかもしれませんが親が存命していない場合はどうしたもんでしょうね。

一応麻疹の免疫力は血液検査で確認することができますがそれも医療機関で自費による検査なんですよね。

もっとも中高年も過去のワクチン混合接種だとか感染により免疫を獲得したから流行しても1万人程度で済んだ面もあります。

実際に感染しているのはワクチン接種を行う年齢に達する前の乳幼児が多くなっています。

二回接種が必要ですが1歳で1回目、小学校入学前の1年前に二回目を接種することになりますので6歳未満ほど感染リスクが高くなるということですかね。

なかなか対応が難しいのですが海外にどうしても連れていくというのであれば2回のワクチン接種を完了してからにする、麻疹のような症状が出たらすぐ医療機関に相談するぐらいですかね。

流行しないよう祈るばかりです。