1386ページ目 成人の日と飲酒

今日は成人の日です。

毎年この時期に全国各地で式典が行われますがコロナ禍の行動制限も解除されコロナ禍前の規模に戻した自治体も多かったのではないでしょうか。

 

そんな中で成人式の参加対象年齢を20歳に戻す自治体もあるそうです(毎日新聞記事「成人年齢は18歳なのに 成人式では20歳が多い理由とは」ヤフーニュース)。

元々成人年齢は2022年4月1日から18歳に引き下げられているのですが多くの自治体では従来通り20歳を成人式の対象年齢として設定しています。

成人式の対象年齢も18歳に引き下げた場合、間の19歳や20歳はどうなるのかといった問題もあったのでしょうが記事を読むと参加者から高校を卒業したばかりで実感がない、飲酒ができないといった声があり成人式の年齢まで引き下げるのは不評だったようです。

参加者から不評である上に主催する自治体にしてもこれまで組んだ毎年の流れを変えるのは面倒だということで結局元に戻すことになったんでしょうね。

 

新年会の季節でもあるし成人式は地域ごとに主催する性質上地元の小学中学の卒業生同窓会という性質もあるわけです。

式典参加後にクラスごとに飲み会をやってそこで連絡先を交換して同窓会名簿を作成するという流れのクラス会もけっこうあったかなと思います。

今でこそ小学校低学年からスマホを持たせる親が増えましたが昔はスマホは高校生になってからという親も多かったものです。

集まりを開くのに別に飲み会じゃなくたっていいんですけど成人式の対象年齢を元に戻す地域で飲み会で騒ぎ出す新成人もまた復活するかもしれませんね。

 

めでたい席ですし飲むなとは言いません。

お酒は20歳からですからね。

「酒に十の徳あり」ありで酒そのもの自体は利点があり「酒は百薬の長」なのです。
適量だったら「酒は憂いを払う玉箒」となり心機一転新成人の門出を祝うにも縁起がよいです。

しかし「へべれけのお手を拝借年忘れ」(高澤良一)という感じで自分で立てなくなるほど酔っぱらうのはいけません。

新年、しかも成人の日というめでたい日なんだしちょっとぐらいならいいじゃないかと思ったら大間違い、「お年酒や思ひの外に深き酔」(藤永誠一)になることだってあるので油断大敵です。
「下戸我は威儀を正して年始酒酌む」(俊朱)と最初のうちは警戒していてもだんだん酒に飲まれていきます。
「人酒を飲む酒酒を飲む酒人を飲む」ですね。
ちょっとぐらいのつもりがあと一杯だけ、もう一杯だけと酒を飲むのを止められない、あるいはお友達から「駆けつけ三杯、逃げ逃げ五杯」と勧められて「斗酒なお辞せず」でなし崩しに断れぬまま(周りの人も既に十分酔っている人に酒を無理に勧めてはいけません)杯を重ねていくうちに大酒になり「大杯のあと覚えなき年酒かな」(岡本圭岳)となるのです。

いざ事故を起こしてしまった場合は取り返しがつかなくなる可能性もあります。

同窓会の飲み会に行ってくると言って出かける際にご両親から飲み過ぎないように注意された新成人もいたかと思います。

それを無視して事故を起こしてしまい「冷や酒と親の意見は後の薬」となることもあり得ますが新成人になったからといって羽目を外しすぎてはいけません。

調子に乗っているとENEOSの会長社長のように酒乱でクビが飛ぶことだってあるわけです。

20歳でお酒も飲めるようになりますが大人としての節度を持って新成人として出発してほしいものですね。