献血に行ってきました。
画像は逆さになっていますが来年の手帳と景品引換券(A型とO型の400ml献血)です。
もう10月もあと1日ですが来年の手帳やカレンダーが出回る時期になったのを実感します。
さて相変わらず血液が不足していて特に30代以下の層が10年で3割減となっています(共同通信記事「若年層、続く「献血離れ」 30代以下、10年で3割減」ヤフーニュース)。
元々少子高齢化で若い世代の人数自体が減っている上に近年では学校内献血も減っているとのこと。
コロナ禍もけっこう影響はありましたが高校献血の減少はコロナ禍前からあり2011年時点で日本赤十字社血液事業本部によるレポート「高校献血減少の要因分析」もあります。
読んでみると200mlを抑制して400mlにしたら対象者が減ってしまった、文化祭等学校イベントを利用した献血も生徒はイベントで忙しく保護者が主体の献血になってしまった上にイベント開催日が土日で複数の学校が被ってしまい献血バスが足りなくなった、採血の副作用が発生した学校が生徒の安全のため次回以降の学校内献血を見送るようになったといった理由が上がっています。
まあたしかに仕方がない面はありますね。
400ml献血は誰でもできるわけでなく男性17歳女性18歳となっておりこの時点で高1男子のうちまだ16歳の人、高1女子全部と高2女子のうちまだ17歳の人は献血ができないです。
体重制限もあって男女とも50キロ以上が要求されますが18歳の女性の平均体重はだいたい50キロぐらいですから相当な人数が献血できないですね。
時間の確保に関しても授業内容が増えて平日に時間を作るのも難しいです。
採血でのトラブルに関しても子供の安全第一ですし何かあった場合の責任も考えると及び腰になるのも頷けます。
広報だとか行政との連携といった対応は既に10年以上前からやっているようですが針を刺して血を抜くわけですし中々難しいとは思います。
トラブルだって完全に0にはならないでしょうね。
大学生や社会人になればまた状況は変わってくるものの10代で献血をした人ほどリピートでまた献血するケースが多い、逆に言えば高校生の時点で献血に協力してもらえないと献血協力者全体が長期にわたって減少していくということになり高校での献血の減少が大学生や社会人の献血の減少に響いているとも解釈できそうです。
とはいえ人工血液の研究も進んでいます。
製造コストがいくらになるかは不明ですが人口は減っていくわけで人工血液の活用は不可避でしょうね。
いずれコスト的にも許容できるレベルの人工血液は出てくるでしょうが問題は現時点での血液の確保もぎりぎりという点です。
あと10年とか持ちますかね?
若い世代に少しでも協力してもらう、定年延長する等で時間稼ぎをしつつ人工血液の開発をより加速するぐらいしかなさそうですがいざ必要になった時に血が足りなくて苦しむという可能性も恐いものがあります。
血液不足の状況も踏まえて今後も献血に協力しつつケガや病気に注意したいものですね。