京都のバイオベンチャー企業メガカリオンがips細胞で血小板を作り治験を始めるといった話がありました。
順調に臨床試験が進めば2023年に薬剤として承認される可能性があるようです。
血小板は輸血や血液製剤などで使われ献血で賄われていますが人口減少時代もあって年々献血者が減る傾向にあります。
特にコロナ禍ではテレワークや遠隔教育で街に出かける頻度が減って非常に厳しい状況になっています。
血液不足は深刻ですが世代間の人口バランスを考えると団塊の世代は団塊ジュニア世代を含む若年世代の献血で必要な血液を賄うとしても団塊ジュニア世代が高齢化した場合どう考えても足りないんじゃないかと思います。
もう根本的に何とかするには再生医療で人工的に血液を作り出すより他ありません。
もちろん献血で針を刺す、注射に失敗する、成分献血で長時間拘束されるといった話もなくなるというメリットも大きいです。
まあデメリットがあるとすれば献血が不要になれば献血センター関係の雇用がなくなる点はありますがこれは医療関係だと人手不足で引っ張りだこな状態なのでそこまで心配しなくてもよいかもしれません。
あと考えられるのは献血で調達した血液を販売することによって収益を得ている赤十字ですが今後は運営モデルを見直して別の収益源を探す、コストカットを行う、寄付を募るといった形で減収分の穴埋めをしていかざるを得ないでしょう。
いっそ赤十字でメガカリオンが開発したips由来の人工血液を製造販売するのも一案かもしれません。
一日も早く人工血液が実現して血液不足が解消してほしいものですね。