理事長が逮捕された日大ですが私学助成金が今年度は全額カットになる見通しだそうです。
国公立に限らず私大も学費や寄付金だけでは運営が難しいので国から補助金を受けており日大の場合はマンモス大学ということもあって昨年だと90億円もの金額が支払われていました。
国民の税金を受け取る以上、私大もガバナンスをきちんとやってもらわないと困りますがもちろん私学助成金にもルールがあって学校経営に関わる刑事事件で役員が逮捕・起訴された場合は不交付となりうる旨の規定が存在します。
この規定を作った当初は実際にどれだけ運用されるか想定していたかどうか不明、特に日大のようなマンモス大学の理事長が脱税で逮捕されるという前代未聞の事態はたぶん想定していなかったのだろうなと思います。
90億円全額不交付となると日大と言えどもさすがに予算的に厳しくなりそうな気もします。
とはいえ今回の問題はガバナンスも明らかに欠如しており他にもタックルの一件など様々な問題もあってさすがに甘い処分では示しがつかないものがあります。
脱税理事長のせいで不利益を被る学生の立場にすればたまったものではありませんが日大事業部でため込んだ分も相当あることも考えるとまずその分を学生の支援に充当すべきであり助成金不交付で学費を値上げするというのもどうかと思います。
日大に限らず他の大学でも不祥事が続出していますが私学助成金を受け取っている以上、日大の一件を他山の石としてきちんとした大学経営を行ってほしいものですね。