569ページ目 四半期開示見直し

所信表明演説でも触れていますがこれ本当にやるんでしょうか。

四半期ごとの開示は経理が大変とか企業が短期目線で経営するようになるといった話はあるもののむしろ四半期ごとの業績の進捗状況を見て長期目線で投資をする投資家の存在を考えると見直しはせずこのまま継続した方がいいんじゃないかと思います。

たしかに四半期ごとの開示になって経理や会計監査は一年中忙しくなりましたがそもそも未だに紙ベースで仕事をやっている、業務のデジタル化が進んでいないのも業務が多忙になる原因です。

日本のホワイトカラーの生産性が低いのは公然の話ですがデジタル化が進めば経理や会計監査で単純作業が激減し必要になる人材はその分減ります。

実際、電卓や会計ソフトの登場で経理に必要な人材は減りました。

忙しい忙しいと言っていられるのも今のうちなわけで後々になってやっぱり四半期開示を維持して仕事を確保しておくんだったと後悔する経理部員や会計士も出てくるかもしれません。

なお四半期開示見直しの議論は金融審議会ですでに行っていて平成30年6月28日付で報告書を出し22ページから24ページでメリットデメリットを整理していますが全体としてメリットの方が大きい、廃止した場合のデメリットが無視できないので結局四半期開示は継続で現在に至っています。

再び金融庁で議論することになるようですが3年しかたっていない状態でこの議論をひっくり返す結論を出す議論をするのはなかなか大変だと思いますが本当にどうするんでしょうね…