1429ページ目 流し雛と身代わりの秘書

先日雨水を迎えたという話はしましたがこの時期は雛飾りをする季節でもあります。

雛飾りは3月3日だしまだ早いだろといった声もありそうですが3月3日直前になっての一夜飾りは縁起がよくないし3月3日を過ぎたら基本的になるべく早く片付ける代物です。

なので雨水から雛飾りを出すのがちょうどよいということになっています。

スーパーでも3月3日はまだ先ですけど雛あられとか関連商品も売ってますね。

 

さてこの雛祭りの話なんですが平安時代には流し雛といって形代を川に流して厄払いをする風習がありました。

過去の問題をなかったことにするという水に流すという慣用句の語源ですね。

平安時代といえば紫式部源氏物語が有名ですがこの中の須磨の巻で流し雛をする描写があります。

お祓いで厄を移した形代を須磨の海に流すのですね。

須磨海岸があるのは現在の神戸市ですが平安時代須磨海岸一帯は風光明媚だけど寂れていて都の賑わいからは遠く離れた場所でした。

在原行平が左遷された場所でもあり源氏物語でも光源氏の蟄居先という設定になっています。

 

日頃の厄を水に流して心機一転再スタートする文化自体は別に否定する気はないんですけど須磨というか神戸市付近には清和会五人衆の西村君がいるんですよね。

この人は裏金問題というか架空パーティーの話(デイリー新潮記事「裏金問題で“大臣更迭”の折も折、「西村康稔」前経産相にまたもや“架空パーティー”疑惑 本人を直撃」ヤフーニュース)もありますけどまさか秘書を形代にして刑務所に流して厄払いで禊は済んだと言い出したりしませんよね。

衆院政治倫理審査会に出席するそうですが(日テレニュース記事「独自】安倍派5人衆で初 西村康稔氏が政倫審に出席の意向示す」ヤフーニュース)弁が立ちそうな人ですし油断できません。

源氏物語の須磨の巻では「八百よろづ神もあはれと思ふらむ 犯せる罪のそれとなければ」と読まれていますが西村君も私は無実だ!秘書が全部悪い!これまでの行いは水に流せ!と言い出しそうな気もします。

なお源氏物語ではこの歌を詠んだ後になって急に荒らしが吹き荒れましたが政倫審をやり過ごして春を過ぎて今まで通り活動再開というのも果たして社会一般が納得するかどうか。

 

一般国民は増税に次ぐ増税です。

昨年の酒税法改正でビールの税率が一本化されましたが一番一般庶民の財布に優しい第三のビール増税発泡酒は据え置き、本来のビールは減税です。

あと日本酒やワインの税率は下がりました。

高い酒ばっかり減税ですけど得をするのはもともと高い酒を飲める上級国民で第三のビールで晩酌している一般庶民は増税という理不尽さは納得いかないものがあります。

そういえば摂津播磨といえば酒処で有名ですが地域の酒造会社から受け取ったカネを裏金で処理してないよな?

見返りに日本酒関係の税率を下げるように働きかけたとかあったら怒るぞ。

 

政倫審で一体どういう説明をするのか不明ですが秘書を形代にして罪を全部押し付けたってそれを世間一般は禊とは認めないでしょうね。

トカゲのしっぽ切りとか昨日の教育勅語の内容にも逆らう内容ですけど真に禊をするということであればまず議員辞職して反省することです。

どうしても復帰したいと言い張るなら有権者に信を問う必要があります。

本当の本当に反省しているのであれば与党系であろうと野党系であろうがどんな有力な刺客が来ても勝てるでしょう。

郵政解散の時も清和会から各地に刺客が送られましたが造反でさえあれだけ厳しい禊を要求したのに清和会の裏金議員は政倫審でお茶を濁して禊終了というのはあまりにも甘すぎます。

 

水資源の保護も大事で昨今では流し雛にしても水質環境保護のため水に溶ける紙で形代を作っています。

何でもかんでも水に流していいわけではないのです。

罪や穢れを水に流してすっきりするのも限度がある、さすがに裏金問題に関しては水に流していい類の話ではありません。

裏金議員については厳しい対応が必要でしょうね。