1089ページ目 対話AIとなりたい職業ランキング

今日の日経夕刊で気になった記事が2本ありました。

一つは一面「業務ソフトに対話AI」、もう一つは11面「なりたい職業会社員人気続く」です。

前者はマイクロソフトがエクセル、ワード、パワポに対話型AIを組み込み自動でプレゼン資料の作成や財務分析、招待状などの文書作成をたった数秒でやってしまうというものです。

これにより日々の雑務を取り除き創造的な仕事を再発見できるようになるとマイクロソフトCEOは言っています。

後者は第一生命が行っている調査で2022年では男子は1位会社員、2位ユーチューバー、3位サッカー選手、女子は1位パティシエ、2位漫画家イラストレーター、3位会社員という結果がありますが3年連続で傾向は変わらないとのことです。

憧れの人が両親でその職業が会社員であるため身近な存在として会社員が上位になったと分析しています。

最初のページと最後から2番目のページを見てなんか考えさせられましたが現状のホワイトカラーの仕事のかなりの部分を文書や資料の作成等の「雑務」に費やしているわけですから対話型AIが使える代物だったら会社員の大部分、特に非正規雇用や若手の仕事の大部分が消えてなくなります。

分野によっては採用も激減しそうですがそういう状況で将来なりたい夢が会社員ということだとけっこうハードルが高くなってくるのではないかと思います。

対話型AIが普及した時代の会社員だと生き残るために相当な創造性が必要になってきそうですから両親が会社員でなかったとしてもかっこいい職業の一つになるかもしれません。

ユーチューバーとかスポーツ選手とかパティシエとか漫画家とか文化芸術スポーツ系は不安定な職業の代表のようなところがありますが対話型AIが普及する未来も考えるとむしろ逆に人間がAIに対抗できそうなのはそれぐらいしかなくなってくるので案外会社員よりも堅実と言えるような将来がやってくる可能性も考えられなくはありません。

ただ現状でもレッドオーシャンな市場でさらに参入希望者が増えるとなるといったいどれぐらい生き残れるのかというのも気になります。

対話型AIで人間の雇用はどうなるのか?20年後のなりたい職業ランキングはいったいどうなっているでしょうか?

もう無職の人がたくさん出てきてとにかく職業についているということだけでもすごいという世の中にもしかするとなっていくかもしれませんね。