関電高浜原発4号機が午後3時ごろ自動停止しました。
中性子の量が急激に減少してそれを異常と検知して停止システムが働いたとのことです。
一体何が原因でそのような異常があったのかどうかは現時点で不明となっています。
つい2か月ぐらい前に稼働していますが稼働前の時点でちゃんと検査は行ったんでしょうか。
何せ1985年10月から営業運転を開始し今年で38年目になりますからけっこう古い原発です。
関電は経年劣化ではないと言っていますが美浜原発3号機は2004年に死者を出す事故を起こしています。
こちらは1976年の運転開始から28年目の事故ですから38年経った高浜原発3号機も何かしらの経年劣化があっても不思議ではありません。
よりにもよって真冬、一年でもっとも冷え込む寒中に停止とか何ともタイミングが悪いです。
高浜原発3号機の出力は87万キロワット、関西電力全体の出力は3657万キロワットでそのうち原発が658万キロワットを占め24%が稼働中ですが高浜原発の停止も考慮すると3000万キロワットぐらいの供給力になるんでしょうか。
それでも予備率は10%ぐらい確保できており直ちに電力不足になるといった懸念はなさそうです。
とはいえ原発や火力等大規模集中型電源が老朽化で稼働停止するリスクも考えると油断はできません。
原発を動かすんなら動かすで老朽化を踏まえて厳重な検査を行う、分散型電源で自然エネルギーと蓄電池のセットで各家庭に普及を促し発電所の急停止に備えるといった対応が今後も重要になりそうですがGX基本方針とか高浜原発の急停止についてどう反映させるんでしょうね。
ともかく動かして置いて冬本番という一番困る時期に事故による急停止ではしごを外すような事態は本当にやめてほしいと思います。