福島原発事故当時役員だった勝俣氏、清水氏、武黒氏、武藤氏の4名に対し13兆3210億円を東電に支払えとの内容で株主側の勝訴となりました。
役員個人に対してはとてつもなく巨額で前代未聞です。
これはもうとても支払えないでしょう。
ただそれは訴訟を起こした株主も承知の上なわけで訴訟の目的は旧経営陣の責任を明確にする事、福島原発事故の安全対策をしっかり行わなかったことに対しての責任の重さを数字で示すことが目的だったと思われます。
巨大津波の予見可能性に関しては色々と意見はあるものの本来やるべき安全対策がコストカットのため後回しになってしまっていた点は経営陣に責任がありました。
安全対策をきちんと行っていれば防げたかもしれない可能性は重いです。
13兆円どころか1兆円すら支払えないでしょうが東電も経営は苦しいわけで少しでも賠償金は支払ってほしいものですね。
それにしても原発再稼働の話も色々と出ている中でこの判決ですから現経営陣も安全対策を後回しにしてでも再稼働を急がせて事故が起きてしまった場合のリスクに肝を冷やしたかもしれません。
安全性を確保できた原発に関しては廃棄物の保管場所を確保できる限りは再稼働もやむを得ない状況ではあるのですがあくまでも安全性が大前提です。
テロ対策も大丈夫なのか疑わしい話も出てきますがどうしても動かすというなら不測の事態に備えてしっかり安全対策をやってほしいですね。