…ったくモグラたたきじゃないんだから。
まだ引っ張りますかね。
日経記事「変わる「学部選び」の前提」の後藤君、私大統廃合の一件について異義があるようですね。
結論から言うと志があっても実績が出せないならアウトです。
後藤君は南山大学出身(名古屋市の大学で「みなみやま」じゃなくて「なんざん」と読みます。ただ「みなみやま」も地名の由来があったり大学のサークルが「みなみやま」の名称を使ってたりするようですね)で同じく中部圏にある私立中部大学の話に文句があるのか、完全な失敗だった法科大学院制度に関わった人として文句があるのか、早稲田関係で田中総長批判に文句があるのか、大学関係の仕事で食ってるので商売の邪魔すんな、とかまあ色々考えられますが志があるのに何で法科大学院の圧倒的大多数が予備試験組に合格率で負けるのか。
志で予備試験組が劣るとでも言うのか。
私大の法科大学院が乱立して法曹業界の需給もバランスも悪化したし授業料も高額でしたけど貧乏だけど弱者を守るために法曹を志して予備試験を受けて合格し新司法試験も合格して立派な法律家になったという人により共感する、志の高さを感じる人はけっこういるんじゃないかと思うんですよね。
薬学部とかもですけど既定の年数、6年も勉強して国立大学の学生だったら大多数がストレートで受かる試験になぜ私大薬学部の半数近くの学生が引っかかるのか。
志があるんだったらちゃんと勉強するはずだしそれでも能力的に厳しいんだったらそれは進路自体考え直すべき問題です。
本人だけじゃなくてお客さんにも迷惑がかかりますからね。
というか志は大前提で言わずもがなの話です。
いい加減な志で大学経営をやってるようなところは実績があろうが何だろうが即刻退出してくれとしか言いようがないですね。
というか理事長とか大丈夫か?東京女子医科大とか日大とか加計学園とか近大とかやりたい放題の奴らがうじゃうじゃ出てきましたけど志があるんだったら私利私欲を満たすために大学を私物化したり本人が裏金政治家だったり裏金政治家を使って汚い手段で政策を捻じ曲げたり暴力団と関わったりなんてしませんよね。
「志は高く、頭は低く」とは真逆の連中です。
てか奥島総長って早稲田実業初等部の寄付金問題があった人じゃないですか。
保護者に350万円も要求するってどうなの?
早稲田ブランドの頭の高さが露骨に表れてるんですが。
面接で要求したとのことですけどなるほど授業料値上げの話を言い出したのはつまりそういうことだったか。
保護者から搾り取る姿勢は20年前とちっとも変ってなかったってことですね。
余計に私大の金権主義にうんざりしましたよ私は。
んで記事の本題は学部選びの話でしたっけ。
どこの大学に行くのか、どんな学部に行くのか、のどっちを優先するかですね。
まあどうしても特定の大学に行って特定のサークルに入りたいっていう人は片っ端から同じ大学の複数大学を受けるでしょうね。
長嶋さんのファンでどうしても立教に入りたいので経済、文、法、社会の4学部を受けた徳光さんとかいましたね。
一方で法律家になりたいんだったら複数大学の法学部だけ受けて同じ大学の別の学部は併願しないという人も大勢います。
私は公認会計士になりたかったので公認会計士試験の合格実績が良好な大学の商学部、経営学部、経済学部経営学科を複数学部受験しましたけど法学部とかは併願しなかったですね(まあ会社法とか民法もあるので法学部に入って公認会計士を目指すのも悪くはないですが)。
一般入試の話はさておき推薦入試とかだと多くの大学で志望理由を聞かれるというのはまあ就活と同じ話です。
18歳の若者は社会のことをそんなに分かってないし入学前に人気だった職業は卒業するころにはすでに陰りを見せていたことはなかったか?
入学時にやりたかったことは卒業時にもやりたいことであり続けたか、社会的価値があることなのか?
いやーさすがにたった4年やそこらであっという間に陳腐化した職業っていうのは極端すぎやしませんか?…と言いたいところですけど法科大学院の弁護士だとか2009年から2012年ぐらいにかけて発生した公認会計士試験合格者の就職難とかはありましたね。
資格試験関係は制度の影響を色濃く受けるリスクがあることは過去の事例もあることですし認識はしておいた方がいいですね。
けどそれ以外だったらそこまで大きな変化はあまり聞かないですね。
まあ18歳の時点でなりたい職業まできっちり決める必要もなく医療系とか難関国家試験とか大学1年からしっかり勉強する必要がある職業を目指すというのでもなければ社会を作っている法律を勉強したい、経済を動かすお金の流れを知りたいので経済を勉強したいとかそれぐらいの程度で学部を決めてしまっても問題ないとは思いますがね。
とはいえ志って後藤君が言うようにとっても大事です。
面接の際にその志の高さを判断する人もいるわけですけどふわっとした学部の志望理由の人となりたい職業までしっかり決めて何でその大学のその学部学科を志望したかまできっちり志望理由書に書いて面接で説明する人のどちらをより志が高い受験生だと判断する人が多いでしょうか?
たぶん後者です。
多くの企業の面接もそんな感じでしょうね。
もっとも「自分がどうありたいか」まできっちり答えてしまうほどすごい人だと「自分がどうありたいか」が定まっていないし考えもしていない面接官に当たった場合にこいつ生意気だから落としてやれといった流れになるかもしれませんが。
んで入学後のギャップあるいは入社後のギャップに悩んで転職に至るとか退学に至るとかも出てくるわけですか。
後藤君がいくら時代の変化が速いから「やりたい」「なりたい」を優先した学部選びは必要なくなるとは言っても面接対策がありますんでね。
「自分がどうありたいか」の理想を追求するんだったらそれこそ文学部とか教養学部が選択肢になってくる、リベラルアーツがとても重要になってきますけど何だかんだで理工学部とか就職はいいですし法学部とか経済学部とかもちゃんと勉強していれば社会でも通用します。
後藤君は南山大学経済学部出身だけどあんまり勉強しなかったって?
よくないですよそういうのは。
教育関係の仕事だからあんまり経済学関係ないって?
それはちゃんと勉強しなかったから活用できないのです。
教育だってカネの話が付いて回る、いや資本主義社会ではほとんどすべての人間の営みにカネの話が付いて回りますけどそういうのもあるのでお金のことを深く知ろう、私も公認会計士試験だったら科目が複数あって幅広い知識も得られるだろうなと思って勉強したわけです。
ん?昔、考えていたことを実現できたかって?
できたし現在進行形でやりたかったことをやってるしものすごい価値を創ったぞ。
東大に入れなかったなら難関国家試験で挽回するという人もけっこういる。
弁護士になって社会変革を志向してそっち方面に進んでいく人も大勢いるけど私が受験勉強をしていた2000年前後の当時は不況だったし中学の頃から日経を読んでて山拓ショックとか消費税増税とかIT革命とか色々出てくる変化の大きな時期だったので経済の制度変革も大事だと当時の私も思ったわけだ。
いや中学の頃にちょうど阪神淡路大震災とか「富士山麓にオウム鳴く」とかあったわけでね。
1995年あたりから世紀末な感じでこのままだとものすごくヤバいことになるんじゃないかと感じたんです。
弁護士ルートもいいけどお金関係のことをやるんだったら会計とか監査とか税務とか法務とか経営学とかもしっかり身に着けておくべきだということで公認会計士ルートにしたんですよ。
まあ2002年から2024年現在まで想像もしなかった過程をたどりましたけど結果的には最短ルートになりましたね。
資格をとって堅実に稼ぎつつポジションを上げて…という10ハウス的な生き方だったら60歳ぐらいになっても今までやってきたことの10分の1ぐらいしか達成できてなかったかなと。
カネの問題はどうにかしないといけない、提供した価値の分についてきっちり回収しないといけませんけど少なくとも私にしかできないことはしっかりできたと断言できますね。
ん?国際問題の話は公認会計士とか関係ないって?
別にいいじゃないですか。
何をやったって。
それにちゃんと経済関係の話もちょこっとぐらいは盛り込んだりもしますし会計監査税務の話だって先月以前にもちゃんとやってますでしょ。
個人的には「なりたい」はどうでもいいですけど創作意欲とかも含めて「やりたい」は大いにあるんでね。
何だかんだでこの世のほとんど全てにカネの話が絡んでくる、会計が影のようについて回るし何をやったっていいんです。
30歳過ぎて占いに興味を持ち勉強してますけど意外にもこれがまたいろんなところで役に立ちます。
リスキリングだとか複数の専門分野を持つこともとても重要です。
後藤君も経済学の勉強が怪しいと思うんだったらリスキリングで勉強してみてはどうかな?
学部選びの話も大事ですけど社会人の学び直しの話だって大事ですよ。
複数の専門分野を組み合わせれば教育政策の話だって何かしら深みが増したり、ある日突然に点と点がつながって革新的な何かが降ってくることもあるのです。
「自分がどうありたいか」なんてバリバリ仕事をしてそれなりに実績を出した定年後のサラリーマンだって考えたことがないって言う人が山ほどいて「やりたい」「なりたい」を考えること以上に「自分がどうありたいか」を18歳の受験生がしっかり考えるのはもっと難易度が高い、それこそ時の経過とともに移り変わる「やりたい」「なりたい」の変遷を振り返って考察して結局のところ「自分はどうありたいのか」を探していくものではないですかね。
もちろん未成年でも「自分がどうありたいか」をしっかり突き詰めてる人もいるにはいるでしょうけどまだ18歳の時点で「自分のありかた」が固まるような人生ってよっぽど強烈な何かがあった、たとえば戦争とか大震災で本人とか家族がとんでもないことになったとか犯罪に巻き込まれたとか何か強烈過ぎるほどの体験でもあったんじゃないかという気もしてきます。
18歳ぐらいだったらまだこれからたくさんの体験をして「自分がどうありたいか」を考える材料を集める段階の人の方が多いんじゃないか?
まあ人生100年、学びも100年です。
「自分がどうありたいか」に関しては生涯考え続けていく話です。
学部選びの参考にするのはもちろんいいんですけどあんまり深く考えすぎずシンプルに「なりたい」「やりたい」を追っかけてみるのだってそう悪くはないと思いますよ。
とりあえず後藤君にもリスキリングをお勧めしておきましょうかね。