558ページ目 世界陸上誘致へ

2025年の世界陸上を東京に誘致するそうです。

なお会場は国立競技場です。

もう本当に大規模なスポーツイベントはオリパラで懲り懲りなんですが世界陸上を誘致するとなると陸上トラックは残すことになり球技専用スタジアムには改修できません。

球技と違い陸上は儲かるスポーツとは言えない面があり赤字運営になりそうです。

毎年24億円の赤字が発生するそうですが50年なら1200億円です。

こんな大赤字冗談じゃありません。

スポーツ庁は地方の競技施設に対してストック適正化ガイドラインという代物で赤字の解消を求めていますが東京の国立競技場だけ例外扱いするのは示しがつきません。

ガイドラインではガイドライン本文P7で公共スポーツ施設整備は大規模大会や競技団体からの要望等を契機にその都度対応し計画的に行ったわけでない、施設の整備目的が不明確、整備後の収支を事前に想定せずに建設し十分に活用されず老朽化で費用がより増えるケースが多い点を指摘していますが正に国立競技場が合致しスポーツ庁が投げたブーメランが返った状態です。

室伏長官は渾身のブーメランで金メダルを目指すんでしょうか?

このストック適正化ガイドラインには色々参考になりそうな話が書かれていて興味深いのですが指定管理者に運営してもらうという方法はあまりの赤字の大きさと使い勝手の悪さから募集はかけているものの未だ指定管理者は未定です。

となると世界陸上のような集客が見込める大会の競技場使用料金はもちろん値上げする、他の会場でやっている地方の大会等を国立競技場で開催し他の会場については老朽化して改修費がかかる施設の場合は廃止する、ファンやスポンサー企業から寄付を募る、基金を作って運用益で赤字を補填する等の対応が考えられます。

が、資金集めとなるとなかなか大変です。

大赤字の国立競技場建設とオリパラ誘致の関与歴を考えると森元首相の責任は非常に大きいものがありますがそれこそ森元首相が最後まで後始末をきちんとやりきるべき、国立競技場を残すんだったら維持に必要な資金も調達して税金に頼らないでほしいものですね。