かかると足が痒くて痒くて仕方がない水虫。
高温多湿の日本で革靴を長時間履くサラリーマンは蒸れにより水虫になる人が少なくありません。
そんな事情もあって水虫薬が巷に流通していますが薬の製造過程で睡眠薬が混入するという事故が発生しました。
問題となった水虫薬イトラコナゾール錠を製造したのは福井県の小林化工で水虫薬1錠あたり5mgの睡眠薬が混入したとのことです。
この睡眠薬5㎎という量は通常の最大投入量の2.5倍なので非常に強力です。
このため服用した70代の女性が死亡するといった事態となりました。
さらに服用したことで意識が薄れ交通事故に至ったとみられるケースもあり大変危険なことになっています。
製造元によると作業員の勘違いで睡眠導入剤を入れてしまったのが原因でなぜ取り違えに至ったのかは調査中とのことです。
まさかよくある水虫薬で死に至る薬害が起きるとは思いもしませんでした。
製造元で睡眠薬のような絶対に混ぜてはいけないものをきちんと分別管理できていなかったであろうことが推察できます。
その睡眠薬を持ち出す権限がどう管理されていたかも不明ですが水虫薬の製造と無関係な作業員が持ち出せる状態だったのでしょうか。
出荷前に異物が混入していないかどうかの確認もできていなかったようですがチェックが形骸化していた可能性も考えられます。
事故を起こした小林化工の責任は重大ですが他山の石として他の製薬会社も製造過程をしっかり管理できているか改めて点検してほしいものですね。
…それにしてもテレワークで革靴を履く機会がめっきり減りましたが革靴やハイヒールの売上だけでなく水虫薬の売上も今後は減っていくのではないかと思わなくもないです。
高温多湿の日本で革靴とか改めて考えると健康に悪いです。
あと問題になったイトラコナゾールがちゃんと回収できているかどうかも心配です。
最大投入量の2.5倍の睡眠薬が含まれているということで超強力な睡眠薬として転売を図る人が出てこないとも限りません。
今回の睡眠薬混入事件はかなり危ないです。
もう本当にしっかり責任を持って全部回収してほしいものです。