903ページ目 児童の車内閉じ込め

スクールバスで園児がまだ残っているのに閉じ込めてしまった、買い物等で車内に子供を置き去りにした、等で子供が車内で熱中症になり死亡する事例が相次いでいます。

先日の静岡で児童がスクールバスに置き去りにされ死亡した件も車内が暑すぎて水筒の水を全部飲み切り服も脱いで少しでも体温を下げようとしたものの力尽きたという痛ましい話でした。

このような事件を受けて子供に車内に閉じ込められた場合に備えて異常があった際はクラクションを鳴らすように教えるケースも出てきています。

乱暴な運転でもない限りクラクションは滅多に使いませんが音量は相当大きく数十秒も鳴らすと地域にとっては騒音です。

道路交通法では警報機として規定され使用場面が限定されています。

使ってはならない場所で使った場合は2万円以下の罰金または科料になることもあります。

ただ一方で危険を避けるためやむを得ない場合は使用せざるを得ないからクラクションは存在するわけで例えば見通しの悪い場面で使わなかった場合も使用すべき場所で使用しなかった罰金があってこちらは5万円と使ってはならない場所で使った場合より重くなっています。

無免許の子供が自動車のクラクションを鳴らすのはどうなのかは不明ですが子供が自力でドアを開けられない場合は危険を避けるためクラクションで車内に異常がある事を示し助けを呼ぶしかないのではないかと思います。

子供が残っていないかしっかり確認するのは当然として万が一にも車内に閉じ込められてしまった場合の対応も話しておくのが重要ですね。

 

子供にクラクションの使い方を教えれば万が一閉じ込められて死亡するリスクは減らせる反面でいたずらで使う子供が出てくるのはおそらく不可避でしょう。

実際防犯ブザーをふざけて使う子供もいます。

ただそんなことが続くとオオカミ少年の話のようにクラクションが鳴っていてもどうせ子供が遊んでいるだけだろうと思う人も出てくるかもしれず危険を察知して助けに来てくれる人が減る懸念もあります。

そのようなことにならないためにもクラクションの使い方を教えると同時にふざけて使わないよう注意しておく必要がありそうです。

902ページ目 老朽マンションの建て替え

近年問題になっている老朽マンションの建て替え。

築50年にもなってくると耐震性だけでなく雨漏りやひび割れ等々不具合も多数生じてきますが建て替えを行おうにもマンションの権利者全員の同意が必要ということも難航する事例が大量にあります。

とはいえこのまま放置しておくと老朽マンションが年を重ねいざ大地震が来た時に被害が大きくなる懸念があり何もしないわけにいかないということで政府内で老朽マンション建て替えの要件緩和案が上がっているようです。

全員の同意でなく多数決で建て替え可能にできれば建て替え計画を進められる老朽マンションもいくらか増えることでしょう。

ただ深刻な影響があるのはそのマンションを終の棲家としマンションの権利以外に財産を持っていない高齢世帯です。

建て替えの負担金拠出ができなければ権利を売って出ていかざるを得なくなりますがその権利がどれだけの金額で売れるか不明で別の不動産を購入できるだけの金額になるとは限らず賃貸も突然死や保証人不在、収入が少ない等を敬遠して高齢者の入居を嫌う物件も多いです。

住居を追い出される不利益が甚大だからマンションの建て替えで厳しい要件を設けているわけですから追い出される人のケアも同時に行わなければなりません。

震災対応もあるので老朽マンションの建て替え自体は社会的課題として進めなくてはなりませんが住居を失い行き場をなくす人の安住先についても対応を考えなくてはなりませんね。

 

マンションか戸建てかどちらが有利か色々と話はつきませんがマンションを終の棲家にできるかというとそれもなかなか難しくなりそうです。

立地が良く管理の都合もありマンションを選ぶ人も多いですがマンションを購入するならいざ建て替え計画が出てきた時に建て替え負担金や別の物件への引っ越しができる程度の資金も40年50年後に備えて積み立てておく必要があるかもしれません。

もっとも30代40代で新築マンションをローンで購入しローンを20年ぐらいで払い終わって80代90代になって建て替え計画が出てきた段階で高齢者だけの暮らしは体力的に厳しくなり介護施設入居といった可能性もあるので建て替え資金より介護資金の方が重要になるのかもしれませんが死ぬまで自宅で過ごしたいというのなら任意のタイミングでリフォームや建て替え支出を決められる戸建てより資金は多めに用意しておいた方がよさそうです

900ページ目 エリザベス女王死去

英国のエリザベス女王が死去しました。

在位70年でつい先日も英国の新首相を任命したばかりでしたが急な話でびっくりしました。

96歳ということでいつ死去しても不思議ではないとはいえ昨日の今日ですから本当に突然です。

君臨すれども統治せずで政治自体は大きな影響はないといっても国際情勢も国内情勢も色々とあるなかで大きな安定感を発揮していたエリザベス女王の突然の死去で今後どうなるでしょうか。

ともかくエリザベス女王の冥福を祈るばかりです…。

 

それにしても英国では今後国葬という話になるんでしょうが歴史があり大英帝国時代の関係もあり今も世界の大国で何よりエリザベス女王個人を慕う人も大勢いるわけですから相当大規模になりそうです。

日本では安倍元首相の国葬を巡り紛糾していますがタイミングがタイミングなのでどうしても比較されてしまいます。

警備費だとか参列者数だとか参加者の格式だとか色々と出てきそうですが故人そっちのけの騒ぎになってしまっている点が残念です。

国葬なので当然国民感情が大事でこれも比較の対象になりそうですが27日ですから今更中止は困難です。

1か月後の世論はいったいどうなっているでしょうか…

 

899ページ目 1ドル144円

こんな為替相場記憶にないですね。

日本も90年代末期は金融システムの混乱とアジア経済危機で日本円は売られましたがそれでも140円台は見た覚えがありません。

世界は利上げで日本は利下げ、世界は通貨の流通量を減らす一方で日本は通貨の流通量を増やす政策を取っているので相対的に日本円の価値は下落するんですがここまで下がってくると生活が苦しくなってきます。

というか利下げで通貨の流通量を増やしたのはそもそも一般国民にキャッシュを回すためという名目だったんですがご存じの通り賃上げはショボいのに物価、特に食品類や電気代はどんどん上がって割に合いません。

外国からの観光客にとっては日本で豪遊できる一方で外国から日本に働きに来た人にとっては故郷への送金額が大幅に目減りします。

日本人も外国人も中間層以下は苦しい円安で富裕層にとっては天国のような円相場とも言えますがさすがにそろそろ見直しも必要な時期になってきたんじゃないかと思いますね。

 

とはいえ簡単に利上げができるかというとそうでもなく住宅ローンや学費ローンを借りている人にとっては金利負担が上がり、かつ、利上げをきっかけに景気が冷え込んだら借金を抱えて仕事を得られず破産に追い込まれるといった可能性もあり今更量的緩和をやめるのも難しいものがあります。

退くも地獄進むも地獄ですがどうしたものでしょうか…

898ページ目 オリパラの闇

スーツ大手のアオキに出版の角川ときて今度は駐車場大手のパーク24でオリパラ汚職の捜査がありました。

いったいどういう関係だったんでしょうね。

まだ真相はこれからですがアオキと角川はすでに逮捕者が出ています。

なお青木は保釈金3億円で保釈が決まりましたがゴーン氏に逃げられた件もあったのかけっこうな金額です。

まあ逃げないでしょうが録音を提出したのはポイントだったんでしょうか。

安倍元首相が死去した途端に大量に出てきますがこのタイミングで札幌五輪招致の話も上がっていてまた同じことをやるのかと思うと今回の札幌五輪招致は見送って膿を出し切るのが先なんじゃないかと思います。

森元首相銅像を作る計画もあって募金の受付をするそうですがこれも非常に悪趣味です。

五輪の闇が続々と判明する中で作って後でスターリン像のように引き倒されるとか倉庫で埃をかぶるとか五輪の闇の象徴として語られるとか生きている間に銅像を作らせる神経の図太さもどうかと思いますが何というかこうゲームの「失脚フラグ」が経っているんじゃないかという気がします。

青木や角川、パーク24はそれなりに個性があって存在感もある企業ではありますがもっと大きなグローバル企業からもひょっとしたら何か出てこないとも限りません。

巨額の税金を使って開催した以上きちんと真相を究明してほしいものですね。

897ページ目 使用済み核燃料中間貯蔵

青森県むつ市にあるリサイクル燃料貯蔵施設の稼働について使用済み核燃料受け入れ分にむつ市の新税が課されることになりました。

自治体の財政運営が厳しい一方で使用済み核燃料受け入れに地元でもコストがかかるためです。

原発の採算性は使用済み処分コストの上昇でより厳しくなりますが地元からすれば最終処分の見通しもたっておらず使用済み核燃料のリサイクルもずっと実現できず頓挫したままでなし崩しに事実上の最終処分地になってしまうリスクを懸念するわけで当然その対応も考えなくてはなりません。

新税は増えましたがともかく仮置き場所は確保できました。

今のところ中間貯蔵施設で受け入れ可能なのは3000トン、毎年200~300トンの受け入れを想定し計画通りなら10年から15年で一杯になります。

六ヶ所再処理工場など他にも実質的な中間貯蔵施設はあるものの2019年の時点でも18000トンが既に使用済みで当時の全体の容量は24000トンでした。

毎年だいたい1000トンぐらい使用済み核燃料は発生するわけで新施設が稼働してもあまり余裕はありません。

また追加で中間貯蔵施設を作ろうにもその中間貯蔵施設を作るための合意形成で何十年とかかるわけで当面の電力不足で原発を再稼働せざるを得ないにしても今後さらに何十年と使い続けていくことができるかというとかなり心配です。

今後10年程度でより廃棄物が少ない新型原発を作る方針はあるようですが長年科学技術予算をケチり続けてきた日本の技術力で実現できるのか?

安全管理が問題になる核施設やロシアによる原発攻撃などいざ戦争になったら真っ先に狙われるリスクがあることを考えるとそれも心配ですが使用済み核燃料を受け入れてくれる地元自治体に感謝しつつとにかく事故を起こさないよう管理をしっかりやってくれることを祈るばかりです。