窓枠やドアなどの建築資材を手掛けるYKKAPが製造したドアで建築基準法違反が発覚しました。
特定防火設備の認定を得ていないのに特定防火設備のドアとして1996年から2007年まで累計2105棟に約2万6千セットが販売されたとのことです。
なおYKKAPは全棟で交換工事を実施すると言っています。
資材高騰や人件費上昇のタイミングで全棟交換工事となるとなかなか大変ですが看板に偽りありの製品を売ったのですから当然です。
責任をもって交換工事を行う必要があるとしか言いようがないのですがさてYKKAPですが現在、日経私の履歴書で相談役で創業者の息子の吉田氏忠裕氏が連載中です。
昨日建築基準法違反の件をヤフーニュースで見て今日の日経で何を言うかと思いましたが特に言及はないです。
この人がCEOをやっていた時代の違反ですから当然説明責任がある、むしろ善の循環とか社会貢献やってました的な話よりも何でこの種の問題が起きたのかについての話を聞きたいです。
成功事例より失敗事例の方が貴重なわけである意味ここで語らないでどうするのかといった状況です。
何も話さず都合の悪いことをスルーすればそれもまた人生の履歴書に残るんじゃないかなと思うんですけどね。
それにしても私の履歴書に連載した人は後で失脚するとかすぐ亡くなるといったジンクスがありますが今回の吉田氏の件でまた一つジンクスが補強されてしまいました。
過去にもルノー日産のカルロスゴーン氏やダイエーの中内氏、セブンアンドワイの鈴木敏文氏、元自民党副総裁の金丸信氏等々いますが人生死ぬまで油断できないものです。
過去を振り返るなとか言う気はない、というかむしろ反省して後世に失敗事例を伝え残し同じ失敗を繰り返さないようにする意味で自伝を書き残すのもよいのですが成功者としての自信で有頂天になっていてそこから転落しROEが下がっていくということであればそれは困ります。
すでに連載開始前からある程度原稿を作っていて翌日分は間に合わず違反発覚前の原稿を掲載したのかもしれませんが今頃吉田氏はどうしているでしょうか。
まだ23日から8回分残っていますがその8回のうちに今回の違反についてどう説明するかよく読んでみたいと思います。