米国大統領選の開票作業が行われていますが速報(ヤフーニュース「アメリカ大統領選2024開票速報」)を見る限りトランプ勝利のようですね。
カリフォルニアやニューヨークなど元々民主党の地盤とテキサスや中西部など共和党の地盤はいつも通りそれぞれ民主党、共和党が手堅く票を獲得していますが問題は激戦州です。
無党派層が多くどちらの党が選挙人を獲得するか分からない地域ですね。
ペンシルベニア、ジョージア、ノースカロライナ、ミシガン、アリゾナ、ウィスコンシン、ネバダの7州です。
開票作業も9割ほど終わっていますが蓋を開けてみるといずれの州でもトランプが過半数の票を獲得しています。
もっとも50%台前半でハリスとは僅差ですが。
ただ過半数をとった候補が選挙人を全部獲得するシステムになっており激戦州は全部トランプ支持ということになります。
民主党が敗色濃厚な状況でトランプは勝利宣言をする一方で(毎日新聞記事「トランプ氏が演説で「勝利宣言」 「国を癒やすのを助けていく」」ヤフーニュース)ハリスは予定していた演説を中止しました(TBS記事「ハリス氏の陣営「今夜は話さない」 演説の予定を中止 【アメリカ大統領選挙】」ヤフーニュース)。
対照的な両候補ですがトランプは勝利を確信しハリスは敗北を悟ったことが伝わってくるようです。
事前の報道ではトランプは失言が多くハリス優勢といった話が多かったですが蓋を開けてみるとこの結果です。
トランプを支持しているとは表立って言いたくない人が意外と多かったのか?
白人以外に大統領になってほしくない、大統領は男性がいい、といった差別的な考えを持っている人が馬鹿正直にそんなことを言えば袋叩きに遭うことが分かっているのでトランプ支持ハリス不支持と言えなかったのかもしれません。
あるいは景気に減速感が出てきたのも不味かったのか。
景気の減速は与党にとって逆風になりますが現在の与党は民主党であり選挙のタイミングに重なった不運もあったのかもしれません。
あとはアドリブに弱いハリスが不支持を増やしたのか。
トランプも失言が多いですが重要な場面で言葉に詰まるのも有権者を不安にさせたのかもしれません。
まあ票の数え直しだとか不正発覚で1州ぐらい票がひっくり返るかもと思わなくもないですが激戦州を全部とったのであればトランプの勝利です。
トランプがヤバいことをしでかすリスクに世界は備えなければなりません。
ガザ地区とウクライナはネタニヤフとプーチンのやりたい放題確定、法人税減税と富裕層優遇で貧富の格差拡大、マイノリティや移民の迫害、銃規制緩和で犯罪多発、米国一国主義で保護貿易強化等々ろくでもないことばかりです。
まあ化石燃料の増産に関しては賛否が分かれますが二酸化炭素をちゃんと回収するシステムも導入するのであればエネルギー価格の低減と貧困対策になるので個人的には支持できるんですがね。
そしてトランプも高齢です。
4年間の任期途中でバイデン化しないとも限りません。
実際移民がペットを食べるとか暴言というよりボケてるんじゃないかという妄言もありましたしかなり心配です。
トランプがボケてきたところに中国が台湾侵攻を仕掛けてきたら米国は対応できるのか?
最悪の事態ばかり考えてもしょうがないんですけどトランプ勝利で世界が破局に向かわないことを祈るばかりです…。