これはまたすごいっすね。
日経平均大暴落です。
2024年8月5日の終値で4346.75円安の31,562.95円ですか。
値幅だけならブラックマンデー越えですね。
そして今日は値幅だけでなく下落率も13.10%です。
おお!驚異のリーマンショック越えです。
ブラックマンデー時の14.90%の下落には及びませんが過去2位の下落率です。
これは記録的な日ですね。
一方で円ドル相場は1ドル142円の円高ドル安です。
なんだかここ1年の株と為替の流れが3倍速で巻き戻しされちゃってるかのような感じですね。
日経平均4万円越えでバブルを超えたなんて浮かれていた春が嘘のようです。
ていうかほんの1か月前は4万円台を維持してたんですけどね(日経記事「日経平均株価4万円回復 3カ月ぶり、金融株など上昇」)。
それが一転、1か月たったらまさかの3万1千円台です。
たった1か月で1万円近く下げるとはね。
円相場の上昇以上にきつい値動きなんですが。
日米で金利政策の方針が逆転するという観測と米国経済の先行き不透明感が意識されて株売りドル売りが進んだんでしょうけどそれにしたって下げ過ぎと言えば下げ過ぎです。
金利の上昇で本来なら追い風になる銀行株まで暴落してますしやはり先週の日経平均2500円安がパニックを呼んだのか。
個人がどう動いたかは不明ですけどせっかく新NISA口座を開設したのに梯子を外された!と思ってる人もいるかもしれないですね。
とはいえ春以前から日米の金融政策転換はある程度予想されてきたことでもありますし過去最高益を達成した輸出関連企業の多くは1ドル160円の超円安でドーピングしてたようなもので実力不相応だった面もあります。
半導体関連も生成AIブームとかの追い風はありましたがブームだって失速することもあります。
インテルショックとかもありましたし話題性が長続きするとは限りません。
たとえ業績が良かったとしても話題性が落ち着いた分の下げはある程度覚悟する必要はあります。
まあいずれ相場の混乱は落ち着くとして今後の対応を考えるのが大事です。
輸出関連銘柄を保有しているならその銘柄が円安だけで儲かっているかどうか業績の推移やそれについての説明を四半期毎に遡ってチェックし円安でなくても成長が期待できそうだったら継続保有なり下がったタイミングで買い増しするなり検討するのもいいかもしれません。
銀行株に関してはPBRが0.5倍以下で放置されている銘柄がたくさんありますが金利見直しで業績が改善すると予想する人もいます。
ただ銀行株だからどれを買ってもいいかというとそんなことはなく外国債券の運用でけっこう大きな損失を出したりコロナ禍とかでやった融資が貸し倒れたり大口取引先に杜撰な融資をやったりして業績を悪化させる銀行もあったりするので油断できません。
じもとHDとかどうするんでしょうね?
やはりこれも過去の財務データや事業報告など定量的なデータと定性的な説明の両方を4半期ごとに遡ってチェックする、地銀だったら土地勘のある地域の銀行株を調べてみるのもいいかもしれません。
公的資金を受け入れまだ返済がなされていない銀行は今後どうするのか不明ですがそういうところもよほど愛着でもない限り手を出さないのが無難ですかね。
金利上昇が逆風になる代表格が不動産業ですけどそういえばリーマンショックの頃は投資用不動産販売業者だとかリートの下げがきつかった記憶がありますね。
オフィスとかマンションを転売したりして儲けてた業者は株価2桁とか1桁とかになって業績が特に悪かったところはさすがに上場廃止になっていきましたけど今残ってるところはそれなりに回復はしたんですかね?
ただ不動産バブルがはじけて投資用不動産の価値に下げが波及してくると投資用不動産を扱ってる業者にも影響が出てくるかもしれません。
よほどの強みでもない限り投資用不動産を取り扱ってる会社には手を出さないのが無難かもですが今後も手堅い収入が期待できる優良物件を持ってるリートについては下がり切ったところで分配金狙いの長期保有を検討するのも一案ではあります。
リーマンショック時も5%超は当たり前の分配金利回りになるまで一口当たりの投資額が下落してましたしリーマンショック時からずっと継続保有してる人は銘柄によっては投資額全部を分配金で回収できたという人もいるかもしれません。
リートに限らず他の金融商品でも言えることですが配当金や分配金で5%の利回りを安定的に確保できるんだったら20年ぐらいそのまま長期保有しておくのも一つの方法です。
20年後にタダ同然で売っても投資額は回収できます。
まあ無配の会社の株は…ちょっとどうなんでしょうね。
無配のまま継続しそのまま塩漬けで20年間というのもまた残念な話です。
グロース株とか無配の会社が少なくないですが株価が下落トレンドでも成長が期待できるんであればともかくそうでなければ損切りするのも一つの方法です。
ここ1か月で1万円近い日経平均の下落ですが改めて今後の投資方針と銘柄の見通しを検討するのもいいかもしれません。
そういえば岸田上等兵が金融・経済アドバイザーの相談料8割引きクーポン券を配布するなんて言ってます(TBS記事「【速報】岸田総理 金融・経済めぐり“アドバイザー相談料8割引きのクーポン券配布”表明」)。
こんな下げ相場の時に投資の相談だと?ふざけるな馬鹿野郎!と思った人は相当たくさんいるかとは思います。
しかし投資に関する知識に不安があるとか投資を始めて経歴が浅いのであればこういう下げ相場の時こそプロに相談して今後の方針を考えるのも重要です。
ムカつくタイミングでの発表ではあるんですけど現実問題として下げ相場の時に相談を促すのはむしろ適切です。
リーマンショック時はもう16年前の話ですしITバブル崩壊はもう20年以上も前の話です。
当時の猛烈な下げ相場のことを知っている人から話を聞いておく価値はあります。
株も為替も何が起こるか分からない、1か月先に景色が激変していることもあるという事例になったとは思いますが時代は変化しても何だかんだで人間自身はそんなに変わってなくて過去の行動と似たようなことをやっている、似たような状況になっていることもしばしばです。
ん?はてなブログ、お題は「この夏にやりたいことを考えよう」ですって?
じゃあ日経平均とか各種統計やレポート、白書等々景気の情報をこの夏に読んで今後の株価や為替の流れを考えてみるのも面白そうですね。
自由研究のテーマに悩んでいる家庭があったら親子で8月と7月の株価の流れとか政策の話とかを調べてみるのもよさそうです。
何をやってもいいということだったら後々の人生で思い出になるものだとか実益に資するものを選んでみるとコスパいいかな?
まあ先は長いです。
老いて働けなくなっても投資を続ける人は大勢いるっていうかバフェット爺さんみたいに高齢の投資家もいます。
今日の下げは日本の金融市場の歴史に残るレベルの下げでしたけど一喜一憂せずに対応していきたいものですね。