東京工業大学と東京医科歯科大学の統合後の名称は東京科学大学になるそうです。
工業も医科歯科も入っておらず引き続き東京は残りますが東京が冠につく大学は東京大学以外にもたくさんあって理系の名称だと既に東京理科大学とか東京工科大学とかあります。
単純に東京工業医科歯科大学とするのも長くなる、大阪府立大と市立大は公立なので大阪公立大学になりましたが東京工業大学と東京医科歯科大学は国立なので横浜国立大学のように東京国立大学にするにしても東京には東大以下他にも国立大学がある上に総合大学ではなく何の大学なのかわからなくなります。
地名を使うのもキャンパス自体は引き続き使い続けるので不可、何だかよくわからない理念とかかっこいい単語、横文字系とかの名称も同じく何の大学なのか不明なので採用せず結局まだ使っていない科学を間に挟んで新名称にすることにしたのでしょうか。
工学も医学歯学も理系の科学ですがこれらの垣根を取り払って双方の分野を融合させる、工業的な義手とか義足とか医学と工学が融合してSF的な技術も実現していきたいということで敢えて科学を用いたとも思わなくもありません。
とりあえずおぼえてもらえる新名称にしたいという目的は元々超難関大学で倍率も激戦なので達成できるでしょう。
ともかく新名称が決まってよかったよかった頑張ってくださいね…と言いたいところですが統合後が課題です。
もともとこの合併は医工連携のためというのもあるんですが国が運用する大学ファンドの補助金獲得のためという目的もあります。
10兆円規模のファンドで卓越した実績がある大学に収益を分配して研究や教育に役立てる趣旨なのですが工業と医学の単科大学では東大以下旧帝大の総合大学に対抗するのも難しいところです。
そこで合併して総合力をつけるということになったのですが合併すれば予算規模も膨れ上がる、特に工業にせよ医科歯科にせよ難関国立理系なので文系と異なり施設とか研究費用とかでかなりカネがかかるので元々予算規模は決して小さくはありません。
新大学も多額の税金が投じられることを考えると無駄もきっちり削減する、実験とか失敗はつきものなので研究費に関しては致し方ない面もあるんですが合併で重複する業務については効率化して研究や教育を充実させていってほしいものです。