860ページ目 岡島百貨店

新聞で地元の百貨店が移転する記事を見つけました。

が、記事を読むと跡地はタワマンと複合施設で移転先は別のテナントビルの3フロアで現在より店舗面積は7分の1になります。

これはもはや移転というより百貨店をやめてスーパーに規模縮小するようなものです。

 

岡島百貨店と言えば山梨では老舗の百貨店で小学校低学年の頃までは家族で買い物に出かけてレストランで食事し屋上で子供向けの遊具で遊ぶという典型的な昭和のレジャーを楽しんだものですが90年代あたりから郊外のスーパーが充実してきて行かなくなった記憶があります。

90年代までは甲府にも西武と山交という東京の大手と地元のバス会社傘下の百貨店があって県庁所在地とはいえ人口20万人にも満たない街に3つも百貨店があるのでは競争も大変だろうなと思ったものですがもうどちらも撤退しており甲府からは事実上百貨店はなくなることになりました。

 

この種の話は地方都市はだいたい似たり寄ったりで甲府の中心部の衰退も郊外にイオンモールができたからといった話をする人もいるんですがクルマが主な移動手段になっている地方で駐車場が少ない施設に買い物に行くのは不便、不景気でより安い商品が売れる、高級ブランド品が欲しいなら東京に直接買いに行くといった感じで地方の百貨店ニーズの減少はどうにもならずこれも時代の流れと言えそうです。

 

地方都市も百貨店が撤退し跡地の利用をどうするかが課題になっていますが立地自体はいい場所なので職住一体の街づくりで再開発をしていくんでしょうか。

低層階の複合施設にどんなテナントが入るかは不明ですが複合施設の開業は2028年とのこと。

今から6年後ですがさすがにコロナ禍は終息しているでしょうし一度くらいは見に行ってみようかと思います。