資源高と円安の影響が続いています。
金は１ｇ８３８６円という水準まで高騰しており金の買い取りも活況です。
銀は１ｇ102円で歯の詰め物が高くなり歯科医院の経営を圧迫しています。
金銀とくれば銅ですがもちろん価格高騰の例外ではなく銅も１ｋｇ1230円と2年前の2倍近い水準になっています。
電線や調理器具など幅広い場所で使われていますが5円玉も銅が原料で製造の採算が苦しくなってきました。
額面5円の84％が銅の材料費になる、1枚当たり5円玉に使われる銅を調達するには1枚あたり4.2円の金額が必要になります。
すでに1円玉は製造コストが1円以上もする状態になっていますが5円玉も銅以外の材料や人件費、製造間接費も含めたら1枚製造するのに5円では足りなくなりそうです。
あまりに銅が高騰すれば電線泥棒のように5円玉を大量に集めて鋳潰して銅を売却して儲けようとする輩が出てくるかもしれません。
特に神社のお賽銭箱を狙う罰当たりも増える可能性もないとは言い切れません。
もちろん盗むのも鋳潰すのも犯罪で貨幣損傷等取締法により1年以下の懲役または20万円以下の罰金となりますので絶対にやってはいけません。
今後の金属相場がどうなるかは何とも不明ですがこういう事情があるので政府としてはよりいっそうキャッシュレス化を推進しておつりとして使われる硬貨の需要を減らす、かつ、銅の使用量を減らしてより安く作ろうとするかもしれません。
5円玉だけでなく10円玉も銅で作られていますがいずれお札だけでなく硬貨の一新もいずれ検討課題として挙がってくるかもしれませんね。
