ウクライナ侵攻の件でウクライナの首都キエフをウクライナ語読みのキーウに変更すべきだといった話があちこちで上がっています。
ネットのニュースでもキエフをキーウに変更しているものをしばしば見かけるようになりました。
旧ソ連時代にはウクライナも旧ソ連ということで関係する地名は旧ソ連構成国でもっとも使用されているロシア語で表記するのが適切という話があったのかどうかは不明ですがキエフはこれまでずっとキエフでした。
旧ソ連崩壊後も日本とウクライナは遠くあまり関係も深くなかったためかキエフのままの呼称で冷戦終結後30年近くたってもロシア語読み継続だったのでしょう。
学校の授業でウクライナ関係の話はあまり出てくることはなく公民の授業でウクライナにあるチェルノブイリ原発事故、世界史の授業で中世ヨーロッパ史でキエフ大公国の成立およびモンゴル帝国による侵攻を習ったぐらいです。
まあ変更する場合はニュースだけでなく教科書の表記もどうするのか検討するのかどうか議論になりそうですが現地で使われる読み方を優先するのはよくある話です。
今後の国際情勢も考えると今回の件をきっかけに現地で使われるウクライナ語読みに変更してもいいかもしれませんね。
それにしてもキエフ大公国、キーウ大公国はヨーロッパ史のカテゴリーになっていますがまあウラル山脈でアジアとヨーロッパを分けるということでヨーロッパ史扱いでいいとしても9世紀から13世紀半ばまでに存在したこの国は当時どう呼ばれていたんでしょうか。
まあwikiを見ると正式名称はルーシということですが今回の件をきっかけにキエフでもキーウでもなく世界史の教科書ではルーシで表記して教えるのもひょっとしたら検討されるかもしれませんね。