池袋暴走事故の判決が出ました。
飯塚被告に禁固5年の実刑です。
被告が主張する自動車の異常は検査の結果認められず事故は被告本人のブレーキとアクセルの踏み間違えが原因で被告は初歩的な操作ミスで注意義務に違反したと認定されました。
仮に被告の主張の通りだとすればもっと同じ車での事故が起きているはずですがそういった話は特になく製造元のトヨタもそこはしっかり検査して欠陥はないとしています。
被告の主張は無理があったものと言えるでしょう。
もっとも本人は90歳と高齢でブレーキとアクセルの踏み間違えにも気がつかなかった可能性も考えられなくはなく本人も薄々間違ってしまったことは認識しているもののプライドの高さもあってミスを認められなかったのかもしれません。
とはいえ客観的な調査で事故の原因が判明しているのに車の異常が原因とし無罪を主張するあたりは反省していないと受け取られても無理はありません。
被害が死亡者2名、重軽傷者9名と大きかった点も重く執行猶予でなく実刑判決となったのでしょう。
被告が控訴するかどうかは不明ですが車両に異常はなかったと検査で認められている点はおそらく覆らないと思います。
反省しているので実刑で禁固5年は重すぎるとして控訴するにしても入念な調査による車両に異常がなかったという事実も受け入れず無罪を主張するあたりは本当に反省しているかどうか疑問です。
実際判決に納得できるなら謝罪をと裁判長から呼びかけられたものの被告は沈黙しそのまま退廷しており判決に納得していない様子がうかがえます。
この状態では罰は受け入れたとしても罪は死んでも認めないのではないかと思います。
飯塚被告が客観的な事故の原因が車両の異常でなく本人の不注意であることを認める日は来るのでしょうか…
それにしても裁判では22席の一般傍聴券を求めて563人も集まったそうですがコロナ禍のこの時期なので3密には十分注意してほしいですね。