219ページ目 かぐや姫辞任

お家騒動で実の父である創業社長を追い出したものの業績があっという間に坂道を転げ落ち長年の留保利益を食いつぶし家電販売大手のヤマダ電機の軍門に下った大塚家具の久美子社長がとうとう辞任を表明しました。

なお11月いっぱいは社長を続けるようです。

 

コロナが原因で業績が悪くなったのではないかと思いましたがニトリは激込みでした。

巣ごもり消費で家具類など自宅での勤務を快適にする商品が売れホームセンターの業績が伸びましたが大塚家具と言えば高級品を取り扱っているイメージです。

巣ごもり消費で高価な家具の需要はむしろコロナ前より伸びるはずだと思いましたが実際はそうなっておらず相変わらず大塚家具は負け続けています。

親会社となったヤマダ電機もさすがにかばいきれず久美子社長を更迭することにした、あるいは久美子社長も今回ばかりは詰みだと理解したので今回の辞意表明となったのかもしれません。

 

さて今後の大塚家具はどうなるでしょうか。

社長が変わったからといってそうそう業績が上向くとは思えませんが久美子社長の行動が社員の士気を大きく下げていた点は否めません。

社員のモチベーションを回復させることができれば多少は業績の改善につながる可能性はあります。

また久美子社長の退任で大塚家具から大塚家色が薄れヤマダ電機主導で経営戦略を実行しやすくなります。

ヤマダ電機が取り扱う家電、住宅、家具をうまく組み合わせて販売できればそれに伴って大塚家具も売上が増えるかもしれません(もっとも利益はヤマダ電機に吸い上げられる可能性もないとはいえません)。

大塚家具はこの先生き残れるでしょうか?

心機一転の経営改善が成功するかどうかにかかっています。