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テレワークの障害となっている書類の押印手続き。

これがあるために出社せざるを得なかったという話も多いです。

この慣習を残しておくと社会のデジタル化は進まないということで政府は押印の原則廃止について調整を進めていくことになりました。

 

コロナ対応のため書面・押印・対面主義からの脱却は必要ですがそれを抜きにしても印鑑を行政手続きやビジネス等で用いるのは不便なものです。

そのあたりで売っている三文判でOKな押印手続きは本人確認としても果たして機能するものでしょうか。

押印手続き自体が形骸化していてこの手続きがあるために仕事がスピード感のあるものとならずホワイトカラーの生産性向上の妨げとなっている面もあります。

国際的にも印鑑を行政手続きやビジネスで幅広く用いるのはもう日本ぐらいなものです。

 

ただその反面で印鑑を製造販売する事業者にとっては死活問題と言えます。

山梨県のように伝統工芸品として印鑑産業がある地域もあります。

また行政手続きやビジネスでは押印廃止で問題ないですが国家試験の合格証書や資格証明書等は本人にとって記念となること及び資格があることを外部の第三者に示すために事務所で額に入れて掲示するといった用途があります。

特別なニーズがあるものに関しては押印のある書面を残してもよいのではないかと思います。

 

ただそういった特別な事情でもない限りすべての書類で押印を求めるというのも不合理な話です。

来年の1月の国会で法改正を行う方針とのことですがこれは早期実現してほしいと思います。

 

 

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ところでこの石は鶏血石というものです。

これもパワーストーンの一種で気力回復、意志力向上、信用アップ等に効果があるとの話があるので手元に置いています。

彫りやすいので印材として使われるものですがパワーストーンとしての効果も考えると印鑑素材としてはなかなかよさそうです。

もともとこの石は地元の中学の卒業記念で自分の印鑑を作ろうという行事があり学校からもらったものです。

学校としては体験学習の一環で地域の伝統産業を生徒に教えつつ節目節目の重要な契約や書類提出で使える一生ものの印鑑を自分で作るという思いがあったのかもしれません。

ただ残念なことに彫る当日欠席したため結局彫らずに素材だけ手元にあるという状態でした。

そのうち彫ろうと思いつつも気が付いたら20年以上経過してしまいましたが20年前には押印廃止の流れが来るとは予想もできなかったですね。

たぶん今後も印鑑に加工することはないかな…と思います。