コロナ禍による景気の大幅な後退が続きV字回復が難しくなってきました。
その一方で世界の株価は堅調です。
年金を運用するGPIFの今年4月から6月までの運用収益は12兆4868億円となりました。
収益率も8.3%となっています。
コロナ禍が始まった1月から3月までの時期は世界中が大混乱し株価も急降下、過去最悪の運用損失は約18兆円でしたので全てとはいかないものの3分の2は回復できたことになります。
さて今後はどうなるでしょうか。
各国政府が株価の下支えに動いたこと、および相場の急変とコロナ対策のテック系企業等に個人も含む投資家がこぞって投資を増やしたことなどから株価は大きく上昇したものの実体経済の状態を考えると株価だけいつまでも高い水準を保てるかどうかは不明です。
ワクチン開発は着々と進展しており過度な悲観はする必要がないとはいえ用心はしたほうがいいかもしれませんね。
…それにしても過去最大の損失を計上した翌期に過去最大の収益を計上するというのもなかなかリスキーな相場です。
今年の1月から3月に投資をした人の中には銘柄にもよりますが圧勝した人も多いことでしょう。
昨年は老後2000万円問題が話題になりましたが勝てれば心強いものがあります。
ですが勝てればの話です。
コロナ禍のような世界を震撼させるパンデミックのような非常事態が発生すれば株価もジェットコースターのように変動するリスクがあります。
そのような株式相場に政府は年金をつっこんで大丈夫か?という疑念も小さくないです。
とはいえ人口減少が続く日本では受給世帯に回す保険料も先細りです。
年金支給額を減らすのも限界がある以上、ある程度リスクを取っていかざるを得ないものがあります。
コロナ禍の早期終息と景気回復を祈るばかりです…